中古住宅を「骨組み」に戻す?富士市のプロが教えるスケルトンリノベーションの裏側
こんにちは、富士市のアスカ工務店、遠藤です。
前回までは性能向上リノベーションの「考え方」や「段取り」についてお話ししてきました。
今回は、いよいよ「実際の工事がどのように進んでいくのか」について解説したいと思います。
1. すべての基本は「インスペクション(建物状況調査)」から

以前のブログでもお伝えしましたが、中古住宅を活用する上で最も大切なのが、その家の現状を正確に把握することです。
中古住宅には、以下のようなリスクが潜んでいる可能性があります。
- 屋根や壁からの雨漏り
- シロアリによる食害
- 構造材(柱や梁)の劣化や腐食
これらのリスクは、適切に工事を行えば解消できます。しかし、そのためには「何が起きていて、どう直すべきか」を専門の設計士が正しく判断しなければなりません。
そこで重要になるのが、プロの目によるインスペクション(建物状況調査)です。

インスペクションは「買う前」にやるのが理想
実は、インスペクションは中古住宅を購入した後だけでなく、「購入前」に行うことも可能です。
不動産会社を通じて家主様の了解をいただければ、契約前に家の健康状態をチェックできます。
家主様の中には「自分の家の欠点を探されるようで不安」と、事前の調査を躊躇される方もいらっしゃいます。そこを専門的な視点から説明し、円満に交渉を進めるのも私たち設計士の役割です。
私(遠藤)も「既存住宅状況調査技術者」の資格を持っておりますので、物件選びの段階からぜひご相談ください。
2. 工事のスタート:スケルトン解体工事

インスペクションを経て、いよいよ本格的な工事に入ります。
性能向上リノベーションにはいくつかの手法がありますが、アスカ工務店が最も推奨しているのが「スケルトン工事」です。
スケルトン工事とは、家の内装や設備、壁などをすべて取り払い、構造材(骨組み)だけにする工事のことです。
スケルトン解体にするメリット

家を丸裸にすることには、大きなメリットがあります。
- 耐震補強や断熱改修を一から完璧に行える
- インスペクションで見つかったシロアリ被害や腐食を、確実に取り除いて修理できる
- 表面上はわからなかった隠れた劣化も、逃さず補修できる
気になるコストについて
もちろん、家を一度バラバラにするため、解体費用や廃材の処分費、そして新しい構造材の費用などはそれなりにかかります。
しかし、新築工事と比較してみてください。
現在の建築業界は、コンクリートや木材などの資材価格が高騰し続けています。スケルトン工事であれば、最もコストがかかる「基礎」と「主要な構造材」を再利用できるため、新築を建てるよりもはるかにコストを抑えて高性能な家を手に入れることができるのです。
まとめ
性能向上リノベーションの工事は、まず「家の健康診断(インスペクション)」を行い、次に「悪いところをすべて見える状態にする(スケルトン解体)」ことから始まります。
地味な工程に見えるかもしれませんが、ここを丁寧に行うことが、30年、50年と長く住み続けられる家にするための「絶対条件」です。
次回は、解体した後の最も重要な工程「耐震補強」について詳しく解説します。
今回の内容で気になることやご質問があれば、富士市のアスカ工務店までお気軽にお問い合わせください。