新築は高すぎて買えない…と諦める前に。富士市で考える「性能向上リノベーション」という賢い選択肢
こんにちは、富士市のアスカ工務店、遠藤です。
皆さんは**「性能向上リノベーション」**と聞いて、何を連想しますか?
「”性能向上”って、何の性能?」
「耐震? それとも断熱?」
「そもそも、”中古住宅”をリノベーションするってこと?」

はい、その通りです。
今ある住宅(主に中古住宅)の性能を、現代の基準、あるいはそれ以上に高めるリノベーションのことを指します。
そして、多くの方が次にこう思われます。
**「中古住宅って、本当に大丈夫なの?」**と。
確かに、目に見えない部分が多い中古住宅は、不安がつきものです。

- 「建てられてから何年経っているんだろう?」
 - 「雨漏りやシロアリの被害はない?」
 - 「柱や土台が腐っていたらどうしよう…」
 
当社の過去のお客様でも、同じ不安をお持ちの方がいらっしゃいました。
当初は予算的にも性能向上リノベーションを希望されていたのですが、最終的には「やっぱり不安だから、ローコストの新築にします」と、ご希望を変更されたケースもあります。
家づくりは、ご家族にとって一生に一度の大きなイベントです。お客様が決断された方向性はもちろん尊重します。
しかし、後になって「もっと性能向上リノベーションの本当の価値やメリットを、しっかりお伝えしきれていれば…」と反省することも少なくありません。
もちろん、メリットばかりではありません。当然デメリットもあります。
そこでこのブログでは、数回に分けて、専門家の視点から「性能向上リノベーション」のメリットとデメリットを、包み隠さずお伝えしていこうと思います。
なぜ今、新築ではなく「性能向上リノベーション」なのか?
まず、最近の住宅事情からお話しします。
一言でいえば、**「新築の家も土地も、高すぎて手が出せない」**という状況です。
コロナ禍以降、建築資材の価格は世界的に高騰し、今も高止まりしています。
その結果、住宅の価格も急激に上昇しました。

少し前なら「坪単価〇〇万円」で計算できたものが、今や坪100万円を超えることも珍しくありません。
仮に30坪ほどの家を建てると、建物だけで諸経費を含めて3,000万〜3,500万円。
大手ハウスメーカーでは4,000万円を超えるケースもあります。
ここ富士市でも、土地代を含めれば、総額で軽く5,000万円を超えてしまうのです。
専門家が警鐘を鳴らす「50年ローン」のリスク
この高額な住宅費用をまかなうため、最近では「50年ローン」といった超長期ローンも出てきています。
しかし、これは本当にご家族のためになる選択でしょうか?
一般的なサラリーマン所得でこの金額を組むのは非常に厳しいですし、組めたとしても、返済が生活を圧迫し続けます。

50年ローンということは、35歳で組んだら返済が終わるのは85歳です。
定年退職した後も、十数年、あるいは数十年も高額なローンが残り続けます。
年金だけの生活で、果たしてそのローンを払い続けられるでしょうか?
もし払えなくなれば、「今住んでいる家を売って返済する」という最悪の事態にもなりかねません。これは、将来の生活設計において非常に危険なリスクだと、私は考えています。
※(私見として)私には、高額な住宅を売るために、金融機関と住宅メーカーが組んで作り出した仕組みのようにさえ思えてしまいます。
家づくりが厳しくなった時代だからこその「選択肢」
このように、今は「新築の家を持つ」というハードルが、かつてないほど高くなっています。
そんな時代だからこそ、私たちアスカ工務店は、
「性能向上リノベーション」を、家づくりの本気の選択肢の一つとして考えてみてほしいのです。
中古住宅への不安(雨漏り、腐食など)は、確かにあります。
しかし、その不安は「専門家による適切な調査・診断」と「正しい施工」で解消できます。

次回からは、
- 性能向上リノベーションの具体的なメリット(コスト、立地、性能)
 - 知っておくべきデメリットと、その対策
 - 中古住宅の「不安」を「安心」に変えるプロの診断方法
 
などについて、詳しく掘り下げて書いていこうと思います。
富士市で「新築は高いな…」と悩み始めた方、あるいは「実家をリフォームして住みたい」とお考えの方は、ぜひアスカ工務店にご相談ください。
無理な新築ローンに縛られない、賢い家づくりの方法を一緒に見つけましょう。