2025.12.21

富士市で賢く家を建てる!中古物件探し+性能向上リノベーションを成功させる進め方

こんにちは、富士市のアスカ工務店、遠藤です。

今回は「性能向上リノベーションの具体的な進め方」についてお話しします。

一言で「性能向上リノベーション」と言っても、お客様のご状況はさまざまです。

  1. 中古住宅を探して、リノベーションして住みたい
  2. 今住んでいる持ち家を、性能向上リノベーションしたい
  3. 空き家になっている実家を受け継ぎ、リノベーションしたい
  4. 親世代が住む家を二世帯向けにリノベーションして同居したい

このように多くのケースがありますが、今回は特に子育て世代の方に多い「1. 中古住宅を探して性能向上リノベーションをする」という流れに絞って解説します。

理想の住まいを叶えるために、どのような順番で動けばいいのか。意外と知られていない「プロが教える正しいルート」をご紹介します。

理想の暮らしをイメージすることから

具体的な手順に入る前に、まず大切にしてほしいことがあります。それは「どこで、誰と、どんな生活をしたいか」という未来のイメージです。

学校区はどこがいいか、スーパーは近いか、そして将来にわたって無理のない予算はいくらか。これらをしっかり考えることが、家づくりの土台になります。

それでは、具体的な6つのステップを見ていきましょう。

ステップ1:不動産屋ではなく「建築士」にまず相談する

意外に思われるかもしれませんが、これが最も重要なポイントです。

中古物件をリノベーションする場合、購入前に「その家が本当にリノベーションに適しているか」をプロの目で見極める必要があります。

そこで必要になるのが「既存住宅状況調査(インスペクション)」です。

床下や屋根裏まで潜り、シロアリ被害や腐食、基礎の状態などをしっかり確認します。

「既存住宅状況調査技術者」という資格を持つ建築士であれば、表面上は綺麗に見える家でも、隠れたリスクを見つけ出すことができます。私(遠藤)もこの資格を保有しておりますので、物件を決める前にまずご相談いただくのが一番の近道です。

ステップ2:ライフプランで「予算の壁」を明確にする

次に、今回の家づくりに「一体いくらまでかけられるのか」を試算します。

住宅ローンをいくら借りられるかではなく、将来のお子さんの学費や老後の資金も考えた上で、「いくらまでなら安心して返せるか」を算出するのです。

当社では、提携している専門のライフプランナーによるシミュレーションをご紹介しています。将来の生活が安定してこそ、本当の意味で良い家と言えます。

ステップ3:設計士と一緒に中古物件を探す

予算と住みたいエリアが決まったら、いよいよ物件探しです。

ここでも設計士が同行することに意味があります。予算、立地、築年数だけでなく、「この間取りなら、お客様の希望するリビングが作れるか」「耐震補強にどれくらい費用がかかりそうか」をその場で判断できるからです。

気になる物件があれば、不動産会社を通じて持ち主様の了解をいただき、より詳しい診断を行います。

ステップ4:プランニングと耐震構造の検討

物件が決まり、契約を終えたら本格的な設計(プランニング)に入ります。

ここでのポイントは、単におしゃれにするだけでなく「構造」を最優先することです。

構造計算を行い「抜ける柱」と「抜けない柱」を明確にします。耐震評点をしっかり上げる設計にすることで、将来もし大きな地震が来ても倒壊しない、家族の命を守る住まいにしていきます。

ステップ5:見積もりとデザインの調整

間取りが決まったら、内装材の種類やキッチン、お風呂などの設備を選び、見積もりを作成します。

ステップ2で決めたライフプランの金額に近づくよう、こだわりたい部分と抑える部分のバランスを調整していきます。

ステップ6:ご契約・詳細打ち合わせ・着工

すべての条件に納得いただけたら、いよいよご契約です。さらに細かな仕様の打ち合わせを重ね、工事がスタートします。

まとめ

性能向上リノベーションは、新築よりも考えることが多いかもしれません。しかし、正しい順番で進めていけば、無理のない予算で、新築以上の満足度を手に入れることができます。

日本の家づくりは長く「新築至上主義」でしたが、最近では中古住宅を賢く再生させる方が増えています。富士市・富士宮市で「自分たちに合ったリノベーション」を始めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

次回は、実際の工事がどのように進んでいくのか、その現場の様子をお伝えします。

 

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