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2024.07.30

性能向上リノベーションを進めるにあたって、大事なこと。

こんにちは、アスカ工務店 遠藤です。

 

本日は、性能向上リノベーションを進めるにあたっての大事なことを書こうと思います。

 

 

性能向上リノベーションについてはこのブログに何度も書いていますが、中古住宅を購入し工事をして、まずは耐震性能・断熱性能を既存性能以上はもちろんですが、より高く。

 

具体的にいうと、耐震性能は耐震評点1.5以上、耐震性能は耐震等級3相当。
断熱性能は、7地域、断熱等級6(HEAT20 G2)にする工事をしていきます。

 

 

 

工事として当社で推奨しているのは、家をスケルトン状態(骨組みだけ)まで解体し、耐震・断熱工事を新築と同じ工程で、1から行うもの。

 

いつもお客様にもご説明していますが、この工事は新築と比べると工事費を新築の60%~80%で収められます。

 

 

現在は資材高騰で新築工事費が上昇しているので、例えば、30坪の家で坪100万円程かかった場合3000万円かかるとしたら、その工事費の80%位だとすると約2400万で収まるということです。

 

なぜスケルトン状態にするかといえば、まずは劣化、シロアリ被害の有無など現状の中古住宅の駆体状況が把握しやすいこと。
次に、柱や梁も実際に目で見て状況を確認しながら耐震工事や補強が行えること。

 

 

そして駆体以外全て交換するので、家として、特に屋根や外壁などの耐用年数が新築と同等になるので、メンテンナンス時期が最低10年は先になること、などが理由です。

 

ただ最近、同じ性能向上リノベを行っている工務店仲間の「中古リノベの会」のZoom会合で聞いた話ですが、性能向上リノベーションを希望されているお客様がいらっしゃった際に予算について上記の内容をお伝えしたところ、

 

「え~、そんなに掛かるの?」

 

とおっしゃっていたそう。

 

確かに、一般的なリフォーム工事、例えば、屋根・外壁の塗装や内装のクロス張替え、キッチンやトイレ、お風呂などの水回りリフォームでは、内容にもよりますが、工事費は500万円程で収まるかと思います。

 

一方、性能向上リノベーションではこれらの工事は仕上げの作業。
確かに需要的には、一部リフォームだけの工事も多く、当社でもこれまで何件も施工させていただいております。

 

しかし、特にもしもまだ小さなお子様がいらっしゃって、これからその成長を見守り生活するご家庭の場合は、ぜひやっていただきたい工事があります。

 

それは、耐震工事と断熱工事。
もちろん、これらの性能を上げるためです。

 

耐震工事はもちろんご家族の安全のため。

 

 

 

 

今年の元日、石川県の能登半島で大型地震が発生しました。

私も今年3月に地震後の視察に向かいましたが、特に輪島あたりは地震と火災により、目を覆いたくなるような被害状況でした。
地震の被害で多くの住宅も倒壊していました。

 

このような被害を教訓にすれば、太平洋側、東海、東南海、首都直下地震などの大地震で、ご家族が家の倒壊などの被害に絶対にあってはならないと思います。

 

そして断熱工事です。
ご家族が健康で快適に住まわれる為には、断熱性能を高めることはとても大事です。

 

 

近頃では、夏は40℃近くになりとても危険です。

熱中症に罹りやすい一番の場所は統計上、自宅となっています。

 

熱中症の他にも、普段の生活で、夏は暑すぎたり冬は反対に寒すぎるヒートショックの危険も、絶対に避けなければならないと思います。

 

 

そして、省エネもですね。

 

お部屋の中で寒暖の差が大きいということは、それだけエアコンなどの冷暖房器具の消費電力が多くなり、電気代が上がってしまいます。

 

ご家族でお住まいのご家庭では、お子様の成長を楽しみながら、そしてお子様が巣立ってからも、リノベーションした家で生活されることと思います。
例えば30年、40年以上住まわれた場合、その電気代のトータルは、断熱性能の選び方次第で大きく変わります。

 

 

これらの事はお客様の予算に関わるため、最終的にはお客様判断になりますが、安心、快適で健康な生活を送るために耐震・断熱性を重視した「性能向上リノベーション」も重視すべき一つの道なのかな、と思います。

 

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