暖かい家は介護状態になるのも、3年先に伸ばしてくれる。
こんにちはアスカ工務店 遠藤です。
今日は、慶応義塾大学の伊香賀俊治教授が監修してくれた、寒い家が人の
健康に与える良くない影響を書いた「幸齢住宅読本」の話を書こうと思います。
暖かい家は介護状態になるのも、3年先に伸ばしてくれる。
自宅からデイサービス施設に通う大阪府、高知県、山梨県の在宅要介護高齢者
205人を対象にして、暖かい家と寒い家で暮らす人の間に、要介護になった年齢に
差があるかどうかを調べた研究も行われました。
寒い家は、居間の部屋の平均温度が、14.7℃。暖かい家は、17℃。調査の結果は
要介護認定推定年齢が、寒い家で暮らしていた人は77.8歳だったのに対し
暖かい家の人は80.7歳と3年の差があることが判明。居間の平均温度が
14.7℃17℃、たった2.3℃の違いで要介護になる年齢が、3年も遅いというのは
注目に値する研究結果ではないでしょうか?
なぜ、室内の温度差でこのような影響が出るのかと思われるかもしれませんが
前回までにご説明してきたように、寒い家と暖かい家では、生活習慣病悪化する
様々な数値も、脳年齢も、身体活動時間も差が出ているのですから、その差が
総合的に作用して、健康寿命を支えていると考えれば、当然の話しです。
しかも暖かい家に住む要介護高齢者の1年後の悪化リスクは、寒い家の人の
約3分の1でした。
生命保険文化センターの調査(2021年度)によれば、介護費用の自己負担額は
平均約月8.3万円、年間99.6万円という計算になります。
もちろんこれは平均値額で、個人差も要介護度による違いもあります。
又、自己負担割合の変更も議論されています。
しかし、年間これだけのお金を払って介護状態で暮らすなら、自分のための
投資で住まいの断熱リフォームに200~300万円かけても、人生の選択として
どちらがよいか考えてみたいものです。
ここまでが、幸齢住宅の内容ですが、寒い今の時期、自分も同じ事を
感じますね。最近、耐震もそうですが、断熱工事に関しても、工事まではいかなくても
相談の件数は、増えています。夏暑い、冬寒いは、地球温暖化の影響もありみなさんだいぶ、気にされているようです。
今年の冬はいつもの年より寒いです。健康のためにもぜひ断熱工事を推奨します。
補助金もありますよ。