2024.04.16
高血圧を甘く見ている日本人
こんにちは、アスカ工務店 遠藤です。
高血圧を甘く見ている日本人。
この言葉はもちろん私が言っているのではなく、先日のブログでも話題にしましたが、当社も加盟している「健康省エネ住宅を推進する国民会議」の名誉会員、慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授監修の「生活環境病による不本意な老後を回避する」の本の中の言葉です。
本には日本人の40~70歳の内、男性の60%、女性では40%が高血圧者だと書かれていました。
日本は世界でも飛び抜けているとか。
下のグラフは起床時の室温と最高血圧の関係だそうですが、室温が20度から10度に下がると血圧が10mmHgも上昇するそうです。
更に、これだけ急上昇すると脳卒中のリスクが25%高くなるそうです。
室温が20度から10度に急に下がるケースはそうそうないとは思いますが、断熱性能があまり良くないお部屋の中での生活を考えた場合、深夜、目が覚め布団を出てトイレに行くとか、服を脱いで寒いお風呂に入る場合、急激な温度変化の可能性があります。
厚生労働省は、もしも家の断熱性能向上工事した家で40代~80代の方の血圧が4mmHg下がるとしたら、脳卒中や冠動脈疾患による日本の年間死亡者数が15000人減少すると推測しているそうです。
これらの話を聞いていると、家全体の断熱工事は生活者にとって費用の負担もありますし、やはり一部屋断熱も推進するべきだなと思います。