リノベによる全館空調工事
こんにちはアスカ工務店遠藤です。
当社では今、富士市中央町で「性能向上リノベーション」工事をしています。
前回のブログで、富士中央町の家では全館空調をやっていきたいと書きました。
リノベによる全館空調工事になります。
正直、自分にとっても初めての経験。新築では当社としては全館空調の工事はやっていました。
ただ、リノベでは。
リノベーション工事では中古住宅を扱うため築年数や元の家主さん、メンテナンス状況によって
一戸、一戸、家の状況が違います。年数が重なってるため劣化もありましょう。
そのような状況から梁や柱、桁を残したスケルトンからの工事とはいえ、特に全館空調の性能を
左右する気密性能がどのぐらいになるかが、とても重要なことです。
ただ、今回、この富士中央町の家の工事に重要な助っ人が入りました。
それは、最近では、家の断熱性能にとても重要な意見や提案をしてくださる、建築の専門家の
松尾設計室の松尾和也さんと住宅の性能、設計のセミナー等でコラボを組んでいるMXエンジニアリングの
湊さんから松尾式の全館空調の指導を受けれたことです。
自分もMXエンジニアリングさんを通して松尾さんのセミナーはZOOMですが何回か受けたことがあります。
ただ、具体的な現場への対応はまだまだ、自分は未経験でもあり二の足を踏んでましたが、今回
富士中央町の家ではMXエンジニアリングの湊さんからの提案もあり、全館空調の工事をやる予定です。
工事としては、まずは基礎断熱工事から。
一般的に住宅は床断熱と言って床面に断熱材を入れ床から上のお部屋を暖房しました。
床から下の基礎の部分は、どちらかというとシロアリ対策が主でシロアリ被害や
土台など木を腐らせる湿気対策などで、床下の換気が重要な対策でした。
ただ、床下断熱では空調機を床下面に設置し、空調機から冬にお部屋を温める暖気を床下全体に
滞留させ各部屋の換気口から1階の部屋に出すイメージです。
その為、空調機から出た暖気を1階の床下全体に行き渡らせる必要があり、床下部分の
基礎部分を断熱構造にし、ここから暖気の熱が外部に逃げないようにする必要があります。
その為基礎断熱が必須になります。
ただ、床下の暖気は換気口を通して1階お部屋に入るため、床下環境と1階のお部屋環境は
一緒になります。
その為、従来使っていたシロアリの薬剤では1階のお部屋にシロアリの薬剤が回ってしまい
人体によくない影響が出てしまうことがあります。
ただ、家のメンテナンス上、シロアリ、防蟻は必須です。
その為、一般的な防蟻薬剤の代わりに使う薬剤はホウ酸です。
ホウ酸は基本的に人体への影響は無いらしく、全館空調をする工事では良く使われてようです。
今回、防蟻処理としてホウ酸を充填しました。