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2024.11.09

家は一回買ったら亡くなるまで住み続けるのが常識でした。

 

こんにちは、アスカ工務店の遠藤です。

 

知り合いの不動産屋の掲載記事を読んでいたら、以前書いた私のブログ記事と共通点があったので紹介します。

 

 

 

「家は一生に一回の買い物」「終の棲家」などかつては余程資産に余力がある方を除いて、家は一回買ったら亡くなるまで住み続けるのが常識でした。
中古住宅流通が活性化し、テレワークなどで就業環境も変化している中で生活の仕方も変わり、不動産への考え方も変わっています。

 

 

私自身、建て替えはしましたが、父から受け継いだ土地なのでこの家に住み続けなければならないと思っていますが、最近では「必要に応じて住み替えたい」と考える方が特に都会では増えているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

(上記写真は過去に当社で建てた別荘建築。今はもう森の中に埋もれてるかな。)

 

 

購入した家に愛着が湧き、近所付き合いも良好な場合、積極的に住み替えをしようとはならないと思います。

 

子どもが独立して離れて暮らしている場合は、子どもや孫が帰ってくる「実家」を維持したいという気持ちもあるでしょう。
しかし、これからの日本では購入した家に住み続けることは贅沢な選択と言えるかもしれません。

 

 

少し前に話題となった老後資金の問題です。
平均寿命が伸びる中、定年退職した後も長らく生活を維持しなければなりません。
年金だけでは心もとなく、政府は老後に向けての資産形成を呼びかけているようです。

 

病気などをせず、生活が維持できているうちは良いのですが、介護が必要な状況に陥るとそれまで先延ばしにしてきた問題が一気に顕在化します。
この時に資金面での問題を解決する選択肢になるのが持ち家という資産です。

 

自宅を売却した資金を施設への入居にかかる費用に充てることができれば、子ども世代にかかる負担を軽減することができます。

 

 

「終の棲家」という考えは場合によっては、自身の負担となってしまう可能性があるかもしれません。

 

 

それならどうしたらいいか。

 

将来売ることを想定しておくことになりますが、まず絶対にこれだけは気を付けなければならないのは、将来売ることが難しくなりそうなエリアを選ばないことです。

 

 

しかし将来売れる家を見極めるのは難しいので、売れなくなる要素を排除していくのが現実的です。

 

不動産が売れやすいか売れにくいかは人口動態が影響するので、人口減少が懸念されるエリアを選ばないことで、将来売れなくなるリスクをある程度回避できます。

 

わかりやすい例を挙げると最寄り駅までの距離です。

 

車があるから大丈夫と軽く考えてしまいがちですが、高齢者の自動車事故は連日のように報道されています。歳を取ると以前のようには運転できなくなるのです。

 

代替手段となるバスやタクシーも働き手不足でどんどん数を減らしています。

 

車があれば大丈夫を言い換えると「車がなければ不便」ということであり、車がなくても生活できるエリアに比べると今でも売れにくいエリアと言えます。
目先の価格に惑わされてこういったエリアを軽い気持ちで選択してしまうと、将来非常に困ることになります。

 

 

わかりやすい例をもう一つ。それは周辺の商業施設です。
中でもスーパーやコンビニは重要な指標となります。
これらの商業施設は、人口が想定される下限を下回ると撤退してしまうからです。
「スーパーやコンビニが徒歩圏内にある」「1件ではなく数件存在する」などが「生活が便利」と言われる条件と言えます。

 

最寄り駅からの距離、周辺の商業施設はわかりやすい指標なので参考にしてみてください。

 

 

人口減少、極端な少子高齢化、出生率おろか未婚を選択する人も増えている中で、住宅購入の常識がこれまで通りに進むかわかりません。

 

 

しかし、不動産の価値はほとんど立地です。
立地には広域立地と狭域立地の考え方があります。
詳細は省きますが、なるべく都市中心部に近いエリアを選び、最寄り駅に近い立地を選ぶのが良いとされます。

 

 

今の住宅購入が将来のご自身やご家族に大きな影響を及ぼします。
目先の価格や快適さに惑わされることがないよう、しっかりと検討したいものです。

 

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